konnoe’s blog

読書と旅が趣味。人生に疲弊してみたり、希望をもってみたり、、、

まさあきにプリキュアを~ステレ オタイプ思考や毒親を乗り越えて~

意味不明な題名ですが、たぶん中身も意味不明です。マンガとかアニメの話。

プリキュア」と「トクサツガガガ

「まさあき」というのは漫画「トクサツガガガ」(後述参照)に出てくる「任侠さん」と呼ばれる心優しい青年です。彼は、プリキュアを模したであろう子ども向けアニメ「ラブキュート」に夢中なんですよ。下はただ本屋にテレビくんを買いにいった様子です。もうどんな漫画かわかんないですね。

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その任侠さんと一緒に読みたいなと思ったのが下の記事。
アニメ「プリキュア」に関するものです。まだやってるんですね、プリキュア。何代目なんでしょう?

prehyou2015.hatenablog.com
プリキュアさん、すごいな。「男の子だって、お姫様になれる!」だって!日曜日のこの朝の枠のアニメや特撮って、ステレオタイプな考え方、特に性のあり方みたいなものを誇張するようなところあるじゃないですか?プリキュアも、もちろんそういう側面があると思っていたので、こういう一面を見ると「おお!」っとなりますね。



同じ人の記事を読みながら、下の回のプリキュアもすごいなーと思った。
prehyou2015.hatenablog.com

この記事を書いた方の感性もいいわ~

「あなたの事は好きではないですけど、あなたの事は認めます」


って言うのは多様性の基本的な考えですよね。


きちんと「あなたのことは好きではない」を表明した台詞がものすごいと思いました。


何も「全てを好きになる」必要はないのです。
嫌いなものは、嫌いとした上で、それでもその人を「認める」事が大事。

「好きではない」を「差別すること」や「認めない」ことと混同してしまうことって多いと思う。好みの問題とか言いながら、差別してるっていう感じのん。自分もやってしまっている気がする。「私の好みでないだけで、あなたが悪いわけではない」って難しいんだけど、そこを切り開かない限りどーしようもない。
子どもたちがこういうアニメを見ながら、多様な生き方でOKなんだって覚えていって、どんどん多様な生き方が認められる世の中になればいいなぁって思う。


と「プリキュア」で考え、「トクサツガガガ」の話。

で。これを見たときに、「トクサツガガガ」の「任侠さん」こと「まつもとまさあき」のことを思い出したわけですよ。別に任侠さんには、お姫様になりたいわけでも、プリキュアになりたいわけでも、ラブキュートになりたいわけでもありませんが。
トクサツガガガ」というのは、私が今、大いなる期待をもって購読している漫画です。面白いです。現段階で13巻まで出ています。

簡単なあらすじは、主人公のOLである仲村さん(「特撮」オタク)が仲間を見つけたり、特撮見たり、特撮のヒーローショーを見に行ったりとか、いろいろする(←適当)オタクあるある漫画です。
なぜ、私が期待と込めているかというと、このマンガには「毒親との闘い」みたいなテーマもあって、個人的にそれがどういう収束を見せるのかが気になるのですよ。
(ここから下、ちょっとネタバレあるよ)


主人公・仲村さん家の母親はいわゆる毒親っぽい。


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学生時代の仲村さんと母親の会話。毒親感ぷんぷんするじゃないですか。


その母親のステレオタイプなものの考え方に仲村さんが悩み、時には逃げ、また、立ち向かっていく姿が、毒親持ちじゃなくても、ステレオタイプな世の中を生きづらく思っている人の応援になっていると思うんですよ。作者も「ひとつの視点に偏らないように書いている」とあるので、ステレオタイプな物の見方に対してのアンチテーゼは意識してるんじゃないでしょうか。

この漫画のいいところは、”徹底的にそのステレオタイプの思想と対抗したらいいんだけど、それが現実的に軋轢を生みだしたりして「なかなかうまくいかないものではない」”ってところまで描き出しているところだと思う。こちらも人間ができてるわけでもなし、弱い時だってあるし。作中でも仲村さんは、母親との関係に悩み、時には逃げ、乗り越えって行き、乗り越えられず打ちのめされたりします。っていうか、ほぼ逃げるか、打ちのめされている気がします。

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仲村さんは、大人になることで物理的に自立したり、仲間ができることで、母親との心の溝は深まることになる。そんな彼女は、毒濁刃(仲村さんが愛する「獅風怒闘ジュウショウワン」に出てくる剣)で母を倒そうとするわけですが(比喩ですよ)、なかなかうまくいかないんです。
ネタばれなんで言えませんが、現時点で最新刊の13巻では、また二人の関係がすごいことになってきて……ラストに向けて、どうやってラスボスである、母親から仲村さんが勝利を勝ち取るか気になります。


でもまぁ、本当の勝利って何なんですかね。

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(作中の現行特撮、ジュウショウワンの一部。ネタばれ?っぽい台詞は消しています)

ぜひ気になる方、読んでみてください。
えーと、この記事はたぶん、おすすめ漫画についてでした!