konnoe’s blog

読書と旅が趣味。人生に疲弊してみたり、希望をもってみたり、、、

高村薫「マークスの山」ドラマ化!

マークスですよ!マークスがドラマ化ですってよ!

どうしても、好きな小説が映像化されるときに気になってしまうのが、ビジュアル面なんですが。つまり、映像化の一番の問題は雄一郎役が誰かってこと。

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 えええ!上川隆也かwwwそして、加納祐介が石黒賢wwむむむ、二人とも四十代中盤じゃないか。確か、マークスの時は、雄一郎も祐介も三十代前半だったような。

 何よりも、雄一郎が長髪ってのが、解せないなぁ~。短髪が彼のトレードマークでしょ。こう、高村女史の異様なまでの思い入れが感じられると思いませんか、雄一郎の短髪の描写って。「うーん、きっと短髪の男が好きなんだろうな」という感じの。雄一郎に限らず、高村女史の男性像って、彼女の妄想が入ってると思うんだけど。そういう意味で、私は、高村薫の小説を、「魔法は出てこないおっさんファンタジー小説」だと定義づけているんですよ。(意味不明)

 話がそれましたが、個人的には、「レディージョーカー」で雄一郎役をして不評だった徳重聡(32)が、「マークス」では、年齢やビジュアル的にはいいんじゃないかと思うんですが……演技とかは別にして。

 ちなみに、他のキャスティングの話でいうと、貴代子さんと水沢と高木真知子はすごいいいと思います。ペコさんはそう来たか!という感じ。でも納得。(私の中でペコさんは草野仁とか板東栄二とかあっち系です。)

 なぜ、こういう中身ではなく、どうでもいい見た目の問題だけの話をしているかというと、WOWWOW見たいけど、見られないからです。あ、第一話は無料放送らしいから、見られるのかな。よくわかんないけど、面倒くさいんで見ないと思います。(ここまで語ってなんじゃそりゃ)どっちかというと、前に中井喜一主演の「マークス」を見てみたいです。

 ドラマ化したこの機会に、是非、読んだことのない人は、高村薫の「マークスの山」読んでみてください。

「魔法は出てこないおっさんファンタジー小説」と先ほど、ふざけたことを書きましたが(…。)、高村女史の小説は、本当にいい小説です。高村女史の描く「不条理な世界」で生きる人間達の姿に、胸がキュっと痛むし、様々なことを考えさせられます。「マークスの山」の水沢の人生を考えたら、なんか泣けてくるよ…

 あと、「マークスの山」は、合田シリーズの中でも捜査一課第三強行班捜査第七係(別名:第七移動動物園w)の絡みが一番楽しめる本でありまして、高村薫入門書としてもおすすめでございます。(間違っても入門で『太陽を曳く馬』を読んではいけません。ちなみに私の高村薫の入門は『リヴィエラを撃て』でした。)

 「マークスの山」最近文庫も出ていますが、高村女史は改稿魔で有名ですので、単行本を選ぶか、文庫を選ぶかはかなり大きな選択です。

 基本的に、単行本は暴走気味で、文庫に改稿したときに冷静になっているそんな感じです。(え、偏見ですか?)