konnoe’s blog

読書と旅が趣味。人生に疲弊してみたり、希望をもってみたり、、、

三月の終わりに――未来に向かうための詩


年度末はいつも不安でいっぱい。
きっと来年度「も」しんどいんだろうなぁ、と。そんな気分で今日は朝から憂鬱だった。
で、持ち物を整理していたら一枚の詩が書かれているプリントが出てきた




-----------------------------------------------



卒業式 谷川俊太郎


ひろげたままじゃ持ちにくいから
きみはそれをまるめてしまう
まるめたままじゃつまらないから
きみはそれをのぞいてみる
小さな丸い穴のむこう
笑っているいじめっ子
知らん顔の女の子
光っている先生のはげあたま
まわっている春の太陽
そしてそれらのもっとむこう
きみは見る
星雲のようにこんとんとして
しかもまぶしいもの
教科書には決してのっていず
蛍の光で照らしても
窓の雪ですかしてみても
正体をあらわさない
そのくせきみをどこまでも
いざなうもの

卒業証書の望遠鏡でのぞく
きみの未来
 

------------------------------------------------------



「星雲のようにこんとん」として、けれども「まぶしい未来」がきっと待ってるはず。



あの子たちにも、私にも。
 



さあ、来年度も頑張ろうか。