konnoe’s blog

読書と旅が趣味。人生に疲弊してみたり、希望をもってみたり、、、

春に

春は人事などで毎年、気分が滅入る。
変化が多い時期であるがそれを受け入れることに時間がかかる。

「私は本当にここにいていいのか、自分にとっても、まわりにとっても」と、
考えても仕方がないことばかり考えてしまう
あるバンドの歌にある「どこにいてもミスキャスト」状態。

麗らかな春の景色が更に人を孤独の淵に追い込む。

そんなときに宮城谷 昌光の「太公望」を読んだ。
そこにあったことばに励まされた。






旅の途中で、新春を迎えた。
地のぬくもりが草木につたわり、芽生えとなって目にみえるかたちになる。そういう季節の力感が人の心身にも染みてくる。
望は浅い春の底をすすむ自分を想った。さしあたり何をすると決めていなくても、この季節は微かな緊張をあたえてくれる。ゆるんでゆく寒さとともに融けはじめる時間が、まだ固さをうしなわない。そういういまが、力闘する自分を想像するにふさわしいのである。
――――――闘いぬくしかない。
望は春に向かって語った。



本のちょっとしたことばに励まされ
力闘する自分を描いて
タフに闘い抜きたい