konnoe’s blog

読書と旅が趣味。人生に疲弊してみたり、希望をもってみたり、、、

夕暮れの空が好き

今週のお題「空の写真」

夕暮れの空が好きです
1日が終わる気だるい疲れと安堵感が好き。


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いつもの帰り道
夕焼けになるといつも見ている景色もなんだか素敵に見えたりする


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夕日の赤と夜の青が混じってくる感じもすき



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空港でとったやつ


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花巻空港かな?




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京都 円山公園


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京都 長楽寺付近

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京都 平安神宮付近

古い町の夕焼けの空は格別



今日はこの辺で。

はてなブログ 1周年です

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ごらんいただいている皆様、ありがとうございます。
実は無事に無事にこのブログ(はてなに来て)1周年を迎えたようです。ぱちぱち(拍手)
今後ともご愛顧ください。

明日だと思ってた

というわけで、今日は2度目の投稿です。
明日でも別にいいんでしょうが、とにかく今、私の中でお祝いモードなのであげちゃいます。
それなら朝にあげた記事(目の奥の痛みと頭痛にヘッドスパが効いた - konnoe’s blog
)を明日に回せばよかったのですが、それにはわけがあって…
そもそも、ブログ1周年を明日だと勘違いしてたんですよね。
そして、「今日の記事はアップできたし、明日のために今日からちょっとずつ記事を書き始めようかなー」と思い、はてなに来た時の最初の記事を見ていたら…
konnoe.hatenablog.com
「きょ、今日やん!!」

と、動揺していたのですが、みんながよくブログに書いている はてなからの「お祝いメール」が来てなくて、慌てていました。
あれをもらうのをこの1年の楽しみにしていたのに!!
でも、よく考えたら、半年前も「半年おめでとう!メール」が来るんですよね、あれも来てないんですよ。
で、必死に検索をかける。「はてな お祝い 来ない なぜ」とか「はてな お祝い来ないバグ」とか…
検索しているうちに「お祝いメール」?ということは、「まさかメールに届いているということ?」と思い、登録しているgmailを開くと、


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あったー!!

あああああ!嬉しい嬉しい!
ありがとう はてなさん。私にもお祝いメールがちゃんと来ていたよ!
実は通知欄に来ると思って必死に探していた、おバカでした。


数字で見る1年の記録

記事の投稿数

はてなに来る前まで、ブログをしていましたが、断然これまでのブログの中で一番書いた。
エライ!私。
では、月ごとに見てみましょう。

2018年

  • 7月⇒9本
  • 8月⇒20本
  • 9月⇒11本
  • 10月⇒4本
  • 12月⇒3本

2019年

  • 1月⇒0本
  • 2月⇒1本
  • 3月⇒1本
  • 4月⇒0本
  • 5月⇒1本
  • 6月⇒0本
  • 7月⇒6本(この記事含まず)

8月頑張ったなー!でも、あまり頑張ったなという実感もなく、ただ更新するだけの余裕が生活にあったのだと思います。
それは、例えば、この1学期間(つまり4月~7月)を見ていると全然更新できていない様子を見てもわかります。(私はいつも1学期はバタバタしてるのよ)
やっぱりブログを書くには「余白」がいるんですね。前もそんな記事書いたな…
konnoe.hatenablog.com
いろんなことに余裕をもって生きていきたいよ…

現在のところ、すべての投稿数は、97本。この記事で98本目なので、あと2本で100本!頑張るぞ!


その他もろもろの数字

毎月、運営報告をしようと心に決めていたのに、結局忙しくて振り返ることは何度かしかできていないので、1周年を機に振り返ってみようと思います。

  • アクセス⇒5426
  • 読者数⇒170
  • 総スター数⇒2267
  • 総ブックマーク数⇒28

いろんなブログと比べたらそんなに大した量じゃないんでしょうが、とっても嬉しいです。
自己満足で書いている部分が多いとは言え、読んだり反応してくださる方がいることはやっぱりうれしいことです。
読者登録してくださっている皆さん、スター付けてくださった皆さん、ブックマーク付けてくれた皆さん、そして、ここに来てくださったすべての皆さん、本当にありがとうございます。

よく読まれた記事

konnoe.hatenablog.com
検索からの流入が多いんだと思います。
検索でのトークcareの評判や評価というのも多いので、使ってみての感想を今後、もう少し掘り下げて書いてもいいかもしれませんね。



konnoe.hatenablog.com
これ画像とか貼るのに時間かかった思い出が…時間かけた割には見にくいな(特にPCで見ると)。
興味ある方はぜひ、エゴグラムやってみてください。



自分の思い入れが強い記事

konnoe.hatenablog.com
むにゃむにゃして終わってるけど、長い間考えてきたことなので入り口だけでも形を与えれたので良かった。



konnoe.hatenablog.com
同じく小さいころから考えていたことも書けたので、自分の心の中がこの記事を書いた時はほっとしたし、「許せないこと」や「大事にしたいこと」を言語化したことによって何か軸のようなものができたような気がする。



konnoe.hatenablog.com
これ、はてなに来てからすぐに書いたはずなのですが、うまく書けずにずっとずっとためてたのですが、うまく書けてないけどエイヤっと最近出した記事。何度聴いても心が動く曲。


これから

1年間のブログを自分なりに読み返したら、いろいろ考えてきたなと思います。
またブログに触れ続けることで、必然的に他の人のブログを読んで見識を増やすことも多くなりました。
そうやって、いろいろブログを通して考えてきたことが、日常生活でも役に立て、たとえば誰かと話している時に「ああ、そういえば、あの記事書くときにこんなこと考えたな」という風に思い返されます。
自分の思いを言語化するということは、自分の軸や生き方、考え方を確立していくことであり、人が成長していくことの重要なキーなんだと思います。
はてなさんのいう「思いはことばに」は、とても力があることじゃないかと思った1年でございました。
2年目も頑張るぞ!でも、ま、その前にまず100記事達成を早くしたいですね!

目の奥の痛みと頭痛にヘッドスパが効いた

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睡眠不足とか、過労気味だとか、パソコン・スマホの使いすぎの眼精疲労とか、ストレスとか、気圧の変化とか肩こりとか、いろんなことが重なって、しばらく目の奥の痛みと頭痛がとれませんでした。

マッサージなんかにも行ったのですが、大体4~5日くらいしか持たず、次の週末には「頭が重い…」というようなことが続いていました。

ある週末に、どこのマッサージ店の予約も取れなくてでも頭も、目の奥も肩も痛くてどうしようと思った仕事帰りの道でたまたま「ヘッドスパ専門店」を見つけました。

さっそく、ホットペッパーで予約。

ホットペッパービューティー/サロン予約
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開発元:Recruit Co.,Ltd.
無料
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時々、美容院でヘッドスパはしてもらいますが、単体は初めて!
その店では、頭皮の状態を見ながらのカウンセリングがついていました。
手前味噌ながら、髪には結構気を使っているので、頭皮も綺麗かと思いきや、ちょうど汗かいていたのもあって、脂っぽくて汚い…毛穴もつまっている…というような
あと、髪の毛自体もシリコンとかの余計なものがついて、重い感じになってるとも言われました。「重い」って「最近、髪切ってないからじゃないの…?それってヘッドスパでどうにかなる感じなの?」なんて疑問を抱きながら施術台へ。


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シャワーと炭酸シャンプーでしっかり洗い流して、その後マッサージ。
もう、人に頭洗ってもらったり、マッサージしてもらうって気持ちいいですね~。
肩が痛すぎたのでオプションでデコルテのマッサージもいれてもらいました。
ずっと気持ちよくてうとうとしていました。

ブロー中は、店員さんが「めっちゃリフトアップしてますね!」とか、「炭酸シャンプー、中から熱があふれてくる感じでしょ!」とか声高にいうので「はい、はい」という感じでそれ聞いてました。
が、そういえば、施術前に感じていた不快な痛みが軽減していたのに気付き驚きました。
(あ、もちろん、毛穴の汚れもとれ、髪の毛は軽くサラサラになっていました。やっぱり私の髪の毛重かったわ…)

数日がすぎても、頭痛や目の奥の痛みや、肩凝りが酷い感じはなく、久しぶりにスッキリしている状態で一週間過ごせました。また、週の終わりになっても、疲れた感じはあるものの、いつものいろんな痛みはありませんでした。

肩凝り、目の疲れ、頭痛でお困りの方、ヘッドスパ、なかなかいいですよ!

海は広くてとらえきれない

今週のお題「海」

今週のお題 が ということで 「いい海の写真でもないかな」と 自分の画像フォルダを 探してみると、なかなか 素敵な写真があって、それを見て思い出に 耽っていました。
ただ、 よくよく、 その写真を見てみると 全て 海ではないことに気づきます。

例えば…


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これは宍道湖。夕陽が美しすぎた


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海かと思いきや…

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たつこ像があるので、田沢湖ですね



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えーとこれは、海に間違えませんが、小樽運河




他にもいろいろ水辺の写真があるけど、キリがないのでこの辺で。普段から よく旅に出るのですが 水辺の風景で 印象深く残っているのは、 全て そういう湖とか 川とか、海と比べると「 少し小さい水辺 」です。

いくつか海の写真も見つかったのですが 大きくて 途方もなくて 自分の中では捉えきれない感じでした。

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こんな沖縄の穏やかな海でさえどう扱ったらいいかわからなくなる

海というものは 広くて広くて、捉えきれない。だからなんとなく恐怖もある。 実際、海ってそんなものなのかもしれません。

さんれんきゅー

最近は土日も仕事をしている状況だったのですが、久しぶりにこの三連休はゆっくり休めました。(といっても、昨日だけですが)

朝から昼頃まではゴロゴロしながら、三浦綾子の『続氷点』を読んでました。

続 氷点(下) (角川文庫)

続 氷点(下) (角川文庫)

「……自分は正しいと思いたい思い、人間にとってこれほど根強い思いはないと思います」

とか

相手より自分が正しいとする時、果して人間はあたたかな思いやりを持てるものだろうか。自分を正しいと思うことによって、いつしか人を見下げる冷たさが、心の中に育ってきたのではないか。

とか、そこに出てくる言葉を噛み締めながら、ぼんやり自分の日常について考えてみたりしました。

お昼ごはんを食べたあとは、車で30分ほどの美術館にぶらっと出かけてきました。


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自分の好きな作品や、自分の中に引っ掛かりがあった作品の前では何分でもじっと立ち止まり、興味がなければすっーと過ぎていく。そんな自分の気分だけで贅沢に廻るのがやっぱり楽しい。


というような感じで、1日、穏やかでかつ、何か大きなことをしたわけでもないけど充実した1日でした。

なんでこんなに気分よく過ごせたのか?
よく分からないけど、最近の休みは疲れすぎて体や心のメンテナンスに休みを使っていたのですが(整体とかマッサージとかカウンセリングとか睡眠とか…!)、そうやって「心(や体)を休める」だけでなく、いろんなものに触れて「心が動く」瞬間も同じく大事なんだと思います。


こういう気持ちも忘れたくないので、書き留めておきました。

2018年 ベスト本

2020/04/26更新
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2018年の読書のふりかえり

 「2019年が始まってから半年後に、何を今さら…」という感じですが、今日は2018年の読書の振り返りをしようと思います。

 2018年の私の読書冊数は、ブクログ(※メディアマーカーのサービスが終了したので、泣く泣くブクログに移りました。)によると169冊だったそうです。と言ってもファッション雑誌みたいなものも入っているので、読書量という意味では多かったのか、少なかったのかよくわかりません。(ファッション雑誌は読書ではないのかとかいう議論は、いったんおいておきましょう。)

 しかし、ここ数年、読書量が減ってきたので、その中では2018年はたくさん本を読んだ年と言えると思います。それは、ひとえにKindle Unlimitedのおかげだと思います。今まで買おうかどうか迷っていた本でもKindle Unlimitedになってならすぐに手を出していたし、あと、Kindle Unlimitedに登録するためにクレジットをAmazonに登録したのでKindle Unlimitedでない本も、ついつい1クリックで買ってしまうことが多かったのです(便利!)。今まで、Kindle本はAmazonのカードをコンビニで買っていたので、Amazonのカードの残金がなくなったら「カードを買いに行く」というひと手間があったのですが、それがクレジットにして完全になくなったのでついつい買ってしまい散財してしまうということに……読書量も増えましたが、積読本も確実に増えたと思います。
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 そんな2018年の私の読書の中でよかった本をご紹介します。




小説

1, フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

 知っているけど読んだことがなかった名作。ご存知の通りSF小説です。
第三次大戦後の話で、放射能灰に汚されたらしい地球では、生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっており、人工の電気羊しかもっていない主人公のリックは、本物の動物を手に入れるために、莫大な懸賞金を狙ってアンドロイド狩りをはじめる、というような内容です。語り口調はクールでドライな感じなのに、そこにあるセンチメンタルな感じが、すごいツボってしまった。これのおかげで久しぶりにSF小説にハマりました。自分とは違う世界にありながら、自分が現実直面している感情にきわめて近くて、登場人物たちに感情移入してしまったり……これって小説の一つの面白さだと思うのだけれども、SF小説って絶対に自分とは違う世界だから余計にそれを顕著に感じてオモシロイですね。
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ノンフィクション・エッセイ

2,綿本彰『一瞬で自己肯定を上げる瞑想法』

一瞬で自己肯定を上げる瞑想法

一瞬で自己肯定を上げる瞑想法

 瞑想のハウツー本となんですが、瞑想に「至るまで」の心情を丁寧に扱っているところが他のハウツー本とは違うところかなと思います。

瞑想は、やる気と技術だけでは深まりません。私たちが現代を生きる上で失ってきたもの、つまり目の前の自然をありのまま受け入れることだったり、自分の力だけで生きているわけではないという感覚を持つことだったり、*1そういった感覚を取り戻すためのステップが現代人には必要だと、私自身が瞑想を深める上で強く感じています。

 ちょうど私の中で「自分の一人の力だけで生きていきたい」と考えて必死に生きてきたものの、行き詰っていた時期だったので、私の生きとは正反対の”自分の力ではどうすることもできない森羅万象とともに生きていく姿勢”みたいなものに惹かれたのだと思います。
 瞑想はしてみようと何度かチャレンジしたことがあるんですが、習慣化できず、それの一番の理由が「うまくできないから」だったんですけれでも、それは、瞑想をどうにかうまくできるように「コントロール」しており、それは瞑想の根本の思想と矛盾してるわけだから、うまくいくわけないとこの本を読んで初めて気が付きました。それでも「瞑想に失敗はない」という言葉が書かれていて、前向きに瞑想を続けていけそうな気分になりますね。
2018年に読んだ本ではないですが、瞑想がなかなかうまくいかない人にはこっちの本もおすすめです。

ずぼら瞑想 (幻冬舎単行本)

ずぼら瞑想 (幻冬舎単行本)



3、東田直樹『自閉症のうた』

自閉症のうた

自閉症のうた

この記事でも紹介しました。自閉症である東田直樹の作品です。konnoe.hatenablog.com
テレビなんかでこの人の特集を見たこともあるけれども、それなりのハンディキャップがある中で、この人いろんな言葉や思想をどうやって手に入れていったんだろうというのは気になる。最初は自閉症の理解のために手に取って読み始めたのですが、自閉症関係なく、こんな言葉を語れる人間になりたいな。

こっちもおすすめです。



4、 アベナオミ『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』

被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40

被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40

去年は災害が多かったので自分の中でも災害について考えた年でした。
konnoe.hatenablog.com
様々な防災本があり、私もいくつか本を読んでそれぞれに学ぶものが多くありましたが、これはその中でもおすすめです。
マンガやイラストが多くてとても読みやすいのはもちろん、いかに”自分の生活にあった防災”が大事かを痛感させられます。
作者は子持ちなのですが、子持ちどころか結婚していない私も、この本を読んで”自分の生活”で被災することを想定しはじめました。
編集後記に作者も書かれていますが「防災は、オーダーメイド」です。
自分も他人もしっかり守れるように普段から考えていきたいですね。



5、チェコ好き『 旅と日常へつなげる ~インターネットで、もう疲れない。』

はてなブログに移動してきたときに、なんとなくいろんなブログを読んでいるうちにこの方のブログに行きつました。
aniram-czech.hatenablog.com

面白いし、いろんな示唆を与えてくれるこの方の文章は私にとって本当に面白いもので、記事を読んだあと、頭が回転しているなーと感じることが多いんです。
「そんなブログを書いている人が、本を出してるなんて読むしかないじゃないか!」と思って手を出しました。
そして案の定、面白かったです。私は基本、天の邪鬼なので、“みんな”がやってることは斜め上から見ちゃうタイプなのですよ。そして、どこかでそんな自分に酔ってるようなところがあります。(といいつつ、読書なんかは“みんな”が「いい」と言ってるものにすぐに手を出してしまっていますがね……)
ただ、この本を読んで、そういう「自分だけの感性」は、他の“みんな”を見下すためじゃなくて、普通に大事にすべきだなと思いました。

それで一時的に孤独は満たされるかもしれませんが、次々に襲ってくる「みんながやっていること」は、おそらく私たちをどこにも連れ出しはしません。

自分の世界に浸りすぎていることも良くありません。どうしたって人は、たとえどんなに遠くへ旅行にでかけたとしても、自分の思考の枠をこえて何かに接していくことは難しいです。

 自分と他人との間に隔たりを覚えたとき、多くの人はそれを埋めようと、自分の特異な部分を捨てて、みんなに合わせようという意識が働いてしまいます。だけど『一九八四年』の世界から逃れるためには、あなた自身が集団の異分子であることが大切なのです。なぜなら、そうしないとあなたのまわりの人に、新たなことを知る機会を提供することはできないからです。

自分が異分子であることに優越感に浸っていることもあれば、その異分子である自分に孤独を感じ、イライラすることもあります(自己矛盾…)。でもそういう異分子であることを、バランスをとりつつ、大事にできたらなぁと考えされられました。私がこの本を読んで得た感動をうまく書けなくてはがゆくて仕方がない…。
いろんなことを考えて、豊かな人生を送りたいなと思わせてくれる1冊です。



心理

とにかく去年はイライラしてた一年で、アンガーマネジメント系の本ばかり読んでいたような、、その中から面白かったものを厳選して紹介

7、『マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント』

マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント

マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント

わかりやすいです。これにほとんどの巷に売っている「アンガーマネジメント」本の要点は書かれているので、簡単にそれを知りたい人はおすすめ。



6、倉成央『イヤな感情をもとから断つ! 「怒ってしまう自分」が消える本』

イヤな感情をもとから断つ!  「怒ってしまう自分」が消える本

イヤな感情をもとから断つ! 「怒ってしまう自分」が消える本

  • 作者:倉成 央
  • 発売日: 2018/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
精神科クリニックで再決断療法および感情処理法を使ったカウンセリングをしている先生の本です。それこそ、どれだけアンガーマネジメントの本を読んで、深呼吸をして、いろんな物事に対応しようとしても、コントロールできないくらいの怒りはあるわけです。頭ではわかっていても、感情が動かない。私たちは”今その場で生まれて、目の前のものにいきなり感情を抱いている”のではなく、”長い人生の中のさまざまな経験の延長戦上の私が目の前のものに感情を抱いている”わけであって、実は今の怒りには人生のいろんなものが複雑に絡み合っているんだと思います。そこを解決して初めて、根本から人間は怒りから解放されるのだと思います。頭でいくらわかっても解決できないのなら、この本を読んでみてはどうでしょうか。


7、水島広子『「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント』

怒りは第二感情とよく言われますが、その第二感情の下の第一感情の不安や悲しみに目を向けないとその第二感情は癒されるわけがないのです。というわけで、その不安や悲しみにスポットをあてる本として紹介しておきます。



8、ロバート・I・サットン「スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術」

上の本でアンガーマネジメントできない時は、この本で対応していた。「私って怒りを抑えられないわ…」って悩んでいるのを通り越して「ってか、そもそも、どうしてこっち側が、悩まなくちゃいけないんだ!!あのアホのために!!」くらいお怒りなら、こっちの方がいいと思います。
アホに関わらないのはあなた自身のためです。利己的になりましょう。人生にはそんな時も必要。




マンガ

田亀源五郎『 弟の夫』

弥一と夏菜、父娘二人暮らしの家に、マイクと名乗る男がカナダからやって来ます。マイクは、弥一の双子の弟の結婚相手で、そこから三人の生活が始まっていく…そんなお話です。マイクの存在を受け入れることで、自分や社会に対しての見方をもう一度とらえなおす弥一の心の機微が繊細に描かれていて、とても考えさせられます。
セクシャリティだけではない、世間のステレオタイプな考え方に対しての言及があるのでそのあたりにモヤモヤしている人は非常に共感できる作品になっていると思います。
また、途中で入るゲイやセクシャルマイノリティに関するコラムなども面白い。

おざわゆき『凍りの掌 シベリア抑留記』

新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 (KCデラックス)

新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 (KCデラックス)

たまたま舞鶴に行く用事があって、帰り際に立ち寄った”舞鶴引揚記念館”で、自分の無知さにいろいろぶち当たって家に帰ってきてから、「シベリア抑留」について資料を漁っているうちに出てきた漫画。筆者がシベリア抑留体験者の父親から聞いた話をもとに描いたマンガ。可愛らしい素朴な絵なのですが、考えさせられます。戦争というとどうしても、さまざまな殺戮場面を想像してしまうのですが、それとは異質の「絶望」というのがうまく描かれていると思います。

初めて私が父にこの話を聞いた時、
それはそれまで私が学校の教科書やテレビなどで見聞きしてきた
どんな戦争関連の記録よりも異質なものだと感じました。

戦争が生み出す
戦地で人と人が戦う恐ろしさ

しかし父から聞いた話には
それとはまったく違う恐怖がありました。
「絶望」という名の恐怖です。
未来というものが真っ黒に塗りつぶされるような
果てしない「絶望」です

教育

『まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために』

まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために

まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために

  • 作者:前田康裕
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
教員の多忙感に寄り添いつつ、地域と協働していく学校の在り方が描かれています。最近のビジネス書も教育現場に役に立つんだなと改めて思いました。(もちろんそっちに寄りすぎるのは危険なので、しっかり目の前の子どもを見ながら考えることは大事ですが)

↓とっても共感したシーン
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そうそうそうそう!
子どもたちも社会も、そして教員自身も幸せになれるような教育現場であってほしい。
いや、していきたい。そう思わせてくれます。



まとめ

読書量は多かったものの、仕事で疲れていたので、咀嚼しなくてもいい、やわらかいものが多かったような。
ここ数年は読書傾向としてそんな感じがするなー。やっぱり疲れていると難しいのを読む気力がなくなってしまうのね…。その場ですぐに役立つ付け焼き刃的な本が必要な時もありますが、もっとしっかり読み込む本を今年は読んでいきたいな。


過去のベスト本記事まとめ(整理しなおしているところはリンク切ってます)

2017年 ベスト本 - konnoe’s blog
2016年ベスト本 - konnoe’s blog
2015年ベスト本 - konnoe’s blog
2014年ベスト本 - konnoe’s blog
2013年 ベスト本 - konnoe’s blog
2012年ベスト本 - konnoe’s blog
2011年ベスト本 - konnoe’s blog
2010年ベスト本 - konnoe’s blog
2009年ベスト本 - konnoe’s blog
2008年 ベスト本 - konnoe’s blog
2007年ベスト本 - konnoe’s blog

*1:下線は筆者による

それでもあなたの青春は輝いていたと伝えたい

2020/03/09更新

今週のお題「わたしの好きな歌」

I Need To Be In Love

青春の輝き

青春の輝き

  • 発売日: 2014/02/11
  • メディア: MP3 ダウンロード

 私は、洋楽をあまり聞かないんですが、そんな私でも時々聴きたくなる曲がカーペンターズの「I Need To Be In Love」(邦題:青春の輝き)。時々、無性に聴きたくなるんです。
  私がこの曲を一番最初に知ったのは、学生時代の音楽の時間。教科書に載っていたんです。①もともとカーペンターズが好きだったのと、②旋律が美しすぎたのと、③邦訳が謎すぎるという三つの理由で、とても印象に残ったのです。(ちなみに、私の中で、他に音楽の授業で心に残っている曲と言ったら、「魔王」と「ドナドナ」くらいなので、その印象深い様子がわかると思います(?))

邦訳が謎すぎる

 当時の音楽の教科書にはオリジナルの英詩と、その下に日本語の詩があって、私は、それが対応していなくてとても混乱していたように思います。例を出すとしたら(むしろここしか日本語の歌詞を覚えてないのですが)、サビの最後の「And fool enough to think that's what I'll find」。その部分が「青春の白い月」という訳詩になっていて、「『青春』の『白い月』?何その物体?!なんかそれっぽい感じの単語一つもでてきてなくない?moonは?」と思ったものです。
 もう一度、あの時の日本語の詩を読んでみたくて、ネットで検索してみたけど、ひっかからず(誰か知ってる人いたら教えて!)。
全体を読んだら、「青春の白い月」も、「あぁ、なるほどね。」みたいな邦訳なのかもしれないし、もう違う作品として日本語詩をつけている一部なのかもしれません。
 でも「白い月」は、なんとなく”儚くて繊細な”イメージなので、あの何とも言えない「青春」の所在のなくセンシティブな感じが表現されているようにも感じます。
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青春の輝き~原題vs邦題 問題

 と、まぁ、日本語の詩は覚えていないんですが、そもそも邦題がなぜ「青春の輝き」なのかってことですよ。もともとは「I Need To Be In Love」だから、「恋をしなくちゃいけない」とか、「愛の中にいる必要がある」とかそんな風に訳せばいいんですかね?それがどう転んだら「青春の輝き」になったのか。
 それを、考えていたときに、村上春樹のエッセイの一説を、思い出しました。そのエッセイには、昔の人がどんな無茶な邦題をつけてきたかを紹介しているのですが(確か『村上朝日堂 はいほー!』だったはず)ですが、そこに

その点、昔の人は本当にマメに邦題をつけた。あまりにもマメすぎて原題と邦題がうまく結びつかないという難点はあるけれど、しかしそれはそれでなかなか味のあるものである。

と書いてあって、「なるほどなぁ」と感心した覚えがあります。確かに、邦題の中には、原題と違っているし、かつ、無理やりつけた感じがあっておかしいんだけど、それはそれでいろんな意味をもって意外に「しっくりくる」…みたいなものって、結構ありますよね。クサすぎて「めっちゃダッセー」とか最初は思うんだけど、慣れてくると、もう逆に、「ダサい」からこそイイ!というようなこともあるわけです。

青春は輝いているのか

 果たしてこの曲も、曲の内容にマッチした邦題なのかと考えたときに、最初に感じる違和感は「輝いてないだろ、この曲」ということです。
 この曲の内容は、”主人公が自分のこれまでの人生をふりかえり、不完全なこの世界で、完璧な恋人との関係を求めすぎて(I know I ask perfection of a quite imperfect world)去られ、孤独を感じつつも、でもやっぱりバカみたいにそういう完璧なものを求め続けてしまう(And fool enough to think that’s what I’ll find)”みたいな話です。はい、そうです。輝いてません。全くキラキラしてない。
 失恋ソングと言えばそうなのですが、私には、恋愛だけではなく、主人公が”人生そのものに完璧を求め、それと現実の不完全さとのギャップに打ちひしがれている”ようにも思えます。私も、自分自身の完璧主義に苦しめられるところがよくあるので、この歌の苦しさというか、切なさというのがすごくわかります。「何もかもうまくいかない」、そんな時にこの曲を聴くと泣けてきてしまうんですね。
 そしてまた、この歌に、歌い手カレン・カーペンターズの人生を重ね合わせてしまうです。(そういえばカレンの一番好きな曲はこの曲であったとどこかで聞いたような…)
www.tapthepop.net
摂食障害で32歳の若さで亡くなったことはあまりにも有名なのですが、摂食障害はもちろん、彼女の人生そのものが、この歌詞のように「不完全な世界に完璧さを求め」続けた人生のように感じます。
 完璧主義なんて捨て、器用に生きれるならそれの方が楽に決まっています。わかっているのに、頭ではわかっていても心が動かないものです。だから、不器用なまま、このキツイ世界でなんとか生きていくしかない。そんな不完全でどうしようもない不器用なカレンがこの歌を歌ってくれることが、同じように不器用にしか生きられない人たちの悲しみの心に染み入ります。そして、カレンの美しい声に救われる気がするのです。

 ある人はカレンの人生を「可哀想だ」というかもしれません。また、ある人は彼女の人生を「惨めな人生」だと断罪するかもしれません。
ただ、私は、自分と同じように不器用に生きている人たちを共感させ、美しい歌声で多くのひとの心に寄り添い続けた彼女の人生や短かった青春をそんな言葉にまとめてほしくないとどうしても願ってしまうのです。この曲を聴くたびに、「完璧を過度に求めしまい、苦しんだかもしれないけれども、あなたの青春は確かに美しく、輝いていたよ」とカレン伝えたくなってしまいます。だからやっぱり、邦題は「青春の輝き」でいいのだろうと思います。

とてもいい歌なので聴いたことない人はぜひ聴いてみてください。